以下、全文Amyへ。
現在俺のタイ生活はそろそろ4年目に入る。当初は長くても3年くらいで2年位したらまたほかの国に移ろうと考えていた。
どんな国でもこれだけいると、悪く言えば慣れるし、良く言えば理解が深まってくる。
そんな中で、俺が感じたことを適当に、時には投げやりに、時にはぶっきらぼうに、時には感傷的に、時には無意味に連ねたりと、思いのまま書き記してきた。
俺がはよくぼやいている中に、日本人反対論みたいなのがある。
別にそれに対して俺は弁解しないし、むしろもっと言いたい。
例えばさ、俺自身は、タイにいる日本人同士とは全くもってつるみたくない。
というのも、ここは嫌でも異常なほど日本人が多いので、どうしてもそれに頼ってしまうと、小さい世界でまとまってしまう。
日本人と行動をともにすると、それはそれで楽だし楽しいし、良い面もある。しかし、俺にはその良い面を差し置いてでも、日本以外の国籍を所有している人間と話すほうが、自分の価値観を広げたり、視野を広げる上で大いに役に立っている。
てな具合にね。
俺が日本人のことを悪く言う理由のひとつとしては、日本人以外の外国人が日本人に対するマイナスイメージのステレオタイプを払拭したいからだ。
外国人が思っていることももちろん、日本人自身がそう認めているということも払拭したい。
なんせ、一億人以上もいるのに、同化させるような言葉が日本には多いからな。お前と俺は別人だから、個性が違って当然だろ?なんてことは、殆どの人が考えたことも実感したことも無いに違いない。
どんなやつが粋な奴かは分からないけど、べらんめーは、もう新しい日本人には見られない。残念ながら。規則、道徳、倫理、常識、みんな、社会、集団行動、恥の文化、ボキャブラリーが少ないので申し訳ないが、日本人ほど、ひとつの言葉で簡単にくくることのできる民族も珍しい。
ただ、俺は100パーセント日本人だし、考えも日本人だ。なので、俺が日本人、または日本文化に文句をつけるのは構わないが、外国人に日本人の文句を言われるのは非常に腹立たしい。たとえそれが、俺がいつも語っていることと同一だとしてもね。
外国に住む以上、今度は間違いなく俺が外国人。日本人のなんたるかをどれだけ主張したところで、俺は単なる日本人の一人に過ぎない。
そんな環境というのはやはり俺には適していて、日本であれば1億人の1人の俺が、外国では数千人の一人の日本人になり、数百人、数十人、数人のうちの一人、てな具合に俺の貴重性が高まる。
そんなことが俺にとっては無意識的な快感となって、発展途上国やプレ発展途上国の国でも、俺というアイデンティティを実感できるが故に、いまだ俺を国外に縛らせている要因になっているんだと思う。
話は変わるけど、俺の尊敬している人間に働くママというのがある。結婚が全てとは言わないし、子供を作ることが全てだとは言わない。
ただ、子供を作るというのは、やはり人間として至極当然のことで自然の理に適っている。なぜならそこを否定したら俺達自身の存在を否定することになるからね。
つまり、本能において子供を作ることは当たり前のことで、それができない動物というのは、やはり何かしらの欠陥を抱いているとも言える。
精神的であったり、肉体的であったり、人間は他の動物と違うので、それ以外の環境が要因となって母親になれない女性はこの世には五万といけど、そういう人間の存在というのは、人口抑制が自然に働いた上に超自然的に生まれてきた、人間を間引く為の、新たな存在といえるかもしれない。
そんな中でAmyは、子供二人を育てながら、仕事に専念し自分自身の人生を昇華させようとしている。違うかもしれないが、俺にはそう思える。
働くママというのは間違いなく大変だ。良い年して親のすねをかじって生きている人間もいれば、努力して、自分なりに人生を切り開こうとしている人間もいる。俺は後者に共感し、尊敬の念を抱く。前者も一時的には悪くないけどね。
確かにAmyは学生時代は今の仕事とは異なるジャンルに身をおいていたかもしれないけど、新しいものというのは否が応でも現れるし、新しいものを新しいものと感じなくなった瞬間が、その人間の成長を止める、或いはその人間の成長が止まった証拠となる。
つまり、無関心の芽生えというのは、俺が大切にする好奇心を根絶やす、最悪の生長となる。
新しいものに好奇心を抱くのは、苦労なことだし、やりたくないことかもしれない。ただ、その感性を持ち続けているが故に、己の発展をコントリビュートしていることは間違いない。それが仕事であれ、何であれね。
自己主張は大いに結構、それを受け止めることのできる人間が周りにいないことが不幸。
単一民族である日本という国では村八分にされる可能性も高いが、それはそれで、自分の個性、子供の個性を育てることになるので、最終的には良い結果が生まれると思う。いや、経過も良いだろうな。
俺にとっては国境は既に県境と同意語。
俺の(いまだ未定だが、)ジュニアがAmyのジュニアと大人の会話ができる時代には、日本も日本人の性格も良い意味で変わっているだろうと、期待したい。
最後に、そっちはそろそろ寒くなると思うので、くれぐれも体だけには気をつけて、健康な日々を送ってください。当分日本には帰らないので、俺の分まで日本の空気を吸い、日本の文化を満喫してください。
子供達によろしく。
以上
ジミー
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